NISAと株主優待、その落とし穴,デメリット (第1回)

NISAと株主優待、その落とし穴,デメリット (第1回)

近頃、「株主優待」の話題がとりだたされる事が多くなっています。
NISA 口座で優待株を買う、という方も少なくはないようです。

 

株主優待制度を導入する企業も増えてきています。
今年2014年7月末での導入社数は1148社に上るそうです。(2014/8/4 14:00日本経済新聞記事/大和IR、調べ)

 

そこで、遅まきながら当サイトでも
NISAと株主優待について考えてみましょう。

 

ーーーーーーこのページの目次ーーーーー
株主優待 制度
株主優待は,オマケ
優待落ち?
まとめ
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株主優待 制度


株主優待
は、自社の製品やサービスを通じて、より理解を深めてもらうことが
本来の目的だったのでしょう。

株主優待

 

実は株主優待は日本独自の制度です。
海外ではほとんど行われていません。
ですから、ガラパゴス制度だと揶揄する向きもあります。
Wikipediaでは、稀な例としてアメリカでの
スターバックスのそれをあげています。

 

 

最近はその会社に関係のない品物やギフト券なども少なくはありません。

 

本業に関係のない優待は、一般社会の盆暮れの歳暮中元に倣うようなものかもしれません。
善し悪しはさておき、きわめて日本的でありますね。

 

企業として株主優待にかかるコストは負担にならないのでしょうか。
株主優待に使われる支出額は、
いまのところ、損金不算入の交際費等に該当するとされていますから、
節税の効果は、企業にとってさほど期待はできません。
但、平成26年度税制改正大綱による交際費等の 50%損金算入の対象となるのかは未知

 

 

株主が受け取る優待が自社製品であれば、原価で提供できるわけですから、
コストの面からみて、
企業の負担が比較的少なく、費用対効果があるといえましょう。

 

 

一方、自社に関係のない商品等での優待は、まともにコストとなるわけです。
また、必ずしも所有株数に応じた優待内容ではなく、
単元株式所有者でも、大株主でも一律優待商品という例もあります。

 

これらは、株主優待制度を導入することにより、
個人投資家を促し、安定株主を定着させたいという目論みがあっての事でしょう。
(東証では二部指定替え基準として、1部上場企業は、株主数が2000人を下回ると2部に指定替えとなります。)

 

 

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本来の「株主に還元」という事であれば、
株価上昇を長期的に保つことが理想なのですが、
株主優待制度の導入が株価の上昇に長期的効果があるのか、
ギモンがのこります。

 

短期的には効果があるのでしょうね。
短期的な効果のみを見込んでの導入でなければ良いのですが。

 

先ほど申しました株主数下落による指定替えや上場廃止を、
免れるためにだけの株主優待制度導入の例もなかにはあるようです。

 

株主数を満たしたら優待制度廃止や優待内容を下げる事も・・・
ないとはいえませんね。

 

 

 

 

株主優待は,オマケ

株主優待つき銘柄を買う際には
過剰な期待は禁物です。

 

株式投資においては
株主優待に期待を持ちすぎて
重要視し過ぎなんて事のないようにお気をつけ下さい。

 

株主優待でえられる金銭的価値を、遥かに超えた損失
被ってしまう事がありませんように。

 

ましてやNISA枠で買うのでしたら銘柄は厳選しなければなりません。
少額投資での優待では、
ちょっとした割引券、商品、ギフト券、映画の鑑賞券などです。

 

CMにあるような、海外旅行を無料で優待なんて、NISA枠では無理でしょ・・・

 

投資初心者だから、株主優待つき銘柄を。。。
というのもアリだとはおもいます。

 

ただし、言わずもがなではありますが
優待銘柄でありましても、株式投資で損をしてしまったら、
意味はありません。
本末転倒です。

 

株主優待の品物を現金で買った方が安上がり、なんて笑い話にもなりません。
株主優待は、あくまでも、オマケであるとお考えになった方がよろしいかとおもいます。

 

 

優待落ち?

 

株式投資に配当落ちという言葉があります。

 

株式を所有していて、配当金を受ける権利は
権利確定日にその株を所有している事が前提です。

 

権利確定日の翌営業日にはその権利は無くなります
それで株価が安くなる事が屢あります。
「配当落ち」というわけです。

 

 

株主優待でも同様な事があります。
優待落ち
というわけです。

 

先ほど申しましたように
配当も株主優待も権利確定日に株を所有している事が前提です。
つまりは権利確定日に保有していれば良いという事になります。

 

それならばと、株主優待を見込んで
短期保有をお考えの方がいらっしゃいます。

 

『権利付き最終日に株を購入して、権利落ち日にはそれを売れば
超短期保有で株主優待をゲット♪』

 

などという方は株価下落のリスクをご承知でしょうか。

 

このような超短期保有の場合は、
優待の恩恵どころか、株価下落で泣きを見る事にもなりかねません。
権利落ち日以降の株価の下落のリスクを覚悟しなければなりません。

 

株主優待は、経験の少ない個人投資家にとって
とても魅力にうつるものですが

 

株主優待終了
株主優待改悪
優待落ち

 

による株価下落の可能性があることも考慮なさってください。

 

まとめ

 

NISA活用の恩恵とは、
配当や、
値上がりした収益分が、非課税になる事
ですね。

株主優待

優待が目的の投資は、継続して保有する事が基本と言えましょう。
株主優待に重きをおいた投資では
NISAとの相性は今ひとつしっくりきません。

 

株主優待があって、かつ高配当の銘柄ならNISAにぴったりなのですが・・・

 

 

「NISAと株主優待」 つづく・・・・予定

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