NISA 活用法【1】《投資信託をわかりやすく》

ネット証券にNISA(ニーサ)を開設

 

NISA口座開設につきまして、いろいろお話ししてまいりました。
本サイトは、資産運用初心者向けということですから、
具体的なおはなしをと、心がけております。

 

ですから先日来申し上げております、どこでNISA口座を開設するか
ということも具体的な考えを申し上げたいと思っています。

 

最初にお断りしておきますが、あくまで個人的な意見、考えであります。
最終的に決断なさるのはご自身です。

 

 

いままで↓の如く
NISA口座はどこで開設するのがいいのか
NISAの決め方【1】《初心者だって もう迷わない!!》

 

縷々申し上げてまいりましたから
お気づきと思いますが、
初心者の投資には

 

ネット証券の投資信託が向いている、という考えです。

 

ネット証券以外の証券会社の利点もありますので
それは順を追ってあるいは稿を改めてお話しいたします。

 

この「NISA 活用法」シリーズでは
2回にわたって
なぜネット証券の投資信託が初心者向きと考えるかをご説明いたします。
ただし初心者向きということになりますと
その商品はかなり絞られてくるはずです。
そのあたりもお話しします。
どうぞおつきあいください。

投資信託をわかりやすく

 

まず、投資信託の仕組みというほどではありませんが
流れ的なことの概略に少し触れておきます。

 

 

投資信託の流れ

 

投資信託をわかりやすくするために図にしてみました。
示しましたように一般的な流れとして
私たち「投資家」の資金は
「販売金融機関」「運用会社」「管理・受託会社」の3機関が関わってきます。

 

投資家はで投資信託を購入します。
分配金や償還金も販売金融機関を通じて行われます。

 

販売金融機関には証券会社、銀行、生損保、ゆうちょ銀行などがあります。
以前は証券会社だけでしたが、1988年から銀行、生損保が、
2005年からは郵便局(現ゆうちょ銀行)の参入が許可となりました。

 

運用会社である「投資信託委託会社」は
「ファンドマネージャー」と呼ばれる投資の専門家がファンドを組んで、
管理・受託会社(信託銀行)へ運用の指示を行います。

 

図でお分かりかと思いますが、一部には直販ファンドという
投資信託会社が投資信託を直接販売する形態もあります。

 

投資信託資金は運用会社(投資信託委託会社)が直接保有しているのではありません。

 

管理・受託会社(信託銀行)は運用会社(投資信託委託会社)からの指示を受けて
株式や債券などの売買や、投資家から預かったお金(信託財産)を管理します。
信託財産は、受託銀行の固有の財産から「分別管理」しなければならないことが決められています。

 

これにより、運用会社が破綻しても、負債を弁済するために投資家の資金を使うことはできません。
また、信託銀行が破綻しても、信託銀行は信託財産(投資家から預かったお金)で負債の返済に充てることもできません。
つまり、「販売金融機関」「運用会社」「管理・受託会社」の3機関のいずれかが破綻したとしても
投資家のお金は保全されることになります。

 

長期投資と投資信託のはなし

なぜ投資信託がいいのか

 

なぜ初心者に投資信託をというのか
もう一度触れておきましょう。

 

ご承知のように
投資信託は個人から資金を集め、世界中にある多種多様な資産に
分散して投資をするという仕組みです。

 

これは個人が少額で運用し資産形成を計るにはうってつけのシステムです。
少額ですから長期的な投資となります。
さきほどググってみましたら、長期投資とは1年以上を指すなどと記載しているサイトがありました。
当サイトがいう長期投資はNISAの4,5年間で終了するものでもありません。
実は運用期間を決めずに運用し続けるのが長期投資ととらえております。
このあたりの説明は長くなりそうなので、省きますが
数字を示していずれお話ししたいと思っています。

 

長期に渡っての運用は複利の力を強めるということが肝です。

 

たとえばここにある100万円を5%で30年間運用したとすれば、
430万円以上になる計算です。元金の 4.3倍 (4,321,918円 4.3219倍 )
銀行に0.3%で預けて30年たっても109万円ですから。

 

毎月3万円の積み立てを30年間7%で運用すれば3500万円以上になる計算です。
積立金の合計は1080万円(3x12x30年)ですから3倍以上
夢物語ではなく先ほど申しましたように

 

長期に渡っての運用は複利の力を強める、のです。

 

投資ですから
リスクは当然伴いますが。

 

将来にお金が必要になった時には利用するということはもちろんアリですが、
その際も一部解約にして、残りをそのまま運用し続けることにしたいものです。
ハカバにお金は持っていけないよ、というお声も聞こえてきそうですが、
それがいつなのかはわかりませんから。

 

話を戻します。
初心者に適した資産運用は投資信託だと申し上げるのは
少額で分散投資ができることですね。

 

世界中の株や債券などから選んだものに、1万円程度でも投資できるのですから、
これが投資信託の最大の利点です。

 

その運用と管理はあなたではなく専門家がやるということです。
世界中にある多様な資産に分散投資して、それを運用管理までするというのは、
普通の個人では至難なことです。

 

そのような知識もないし煩雑なことを
無理のない金額で運用を続けることができるのが投資信託です。

 

《つづく》

2013年9月5日・記

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