先日、橘玲 著『マンガ 投資のことはなにもわかりませんが、素人でも株でお金持ちになる方法を教えてください 』をご紹介しました。

 

この本の要約をアニメーション入りの動画に仕立てて解説しているYouTubeがありましたので、共有します。この動画チャンネルは、かなり有名な方のものですから、すでにご存知かもしれません。『本要約チャンネル【毎日19時更新】』というYouTubeチャンネルで31万人超の登録者数があります。(2021年3月)

 

 

作者はお二人いるようですが、毎日投稿ということもさることながら、"1日5冊ほどの読書を5年以上続けている"そうですから驚きです。

 

本要約チャンネル【毎日19時更新】

 

 

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    皆さんどうもーこんにちは。
    本要約チャンネルのリョウです。皆さん仕事は好きですか。
    今の仕事ずっとやり続けるということに対してどう考えていますか。
    きっと皆さんの心の中には仕事のこの部分は好きだけど、こういう部分は嫌いだなぁと、
    つまりやっている仕事の中に好きな仕事と嫌いな仕事、両方があると思うんです。

     

    そんななか経済的独立を達成し、嫌な仕事はさっさと辞めてしまおうというファイアーと呼ばれるムーブメントが起きていることを、皆さんも聞いたことがあるでしょう。
    このファイヤーを目指す若者たちは徹底したミニマリストの暮らしをし、パートナーと
    共働きで収入の2から3割、あるいはそれ以上を貯蓄や投資に回して効率的に富を蓄積
    しようとしています。

     

    なぜそうまでして経済的独立を得ようとするのか。それは今の若者が経済的独立を
    イコール自由だとを捉えているからなんです。昔は自由を心の問題だと捉える人が多かったと思いますが、今では経済的な、つまりお金の問題だと考える人が多いんです。

     

    生活費を得ている組織の上司から意に沿わない仕事を命じられたとき、それを拒否できるかどうかは、あなたがその組織をクビになっても生きていけるかどうかにかかっています。あなたに人生を生き抜くための経済的な土台があるのであれば、やりたくない仕事にNoを突きつけることができるのです。

     

    つまり人生を自由に生きるためには、やりたくないことに対してやらないと、はっきり言い切るためには経済的な土台、これが必要なんです。そしてその経済的な土台を作るために必要な知識、それが金融市場や株式投資についての知識です。なぜならただ漫然と仕事をし貯金をするだけでは、生涯安定して暮らすだけのお金を得るために、途方もない時間がかかってしまうからなんですね。

     

     

    ということで、本日はこの人生100年時代に好きな仕事をずっと続け、自分らしく生きる
    理想のライフスタイルを叶えるための株の教科書、橘玲さん著作の『素人でも株でお金もちになれる方法を教えてください』を紹介したいと思います。

     

     

    漫画形式の説明となっている本で、とても読みやすくわかりやすい本なので、ぜひこの動画で興味を持たれた方はお手にとって読んでみてください。本日紹介する内容は以下の3つになります。

     

    第一章 人的資本を忘れるな
    第二章 買ってはいけない金融商品
    第三章 マイホームを購入する本当のデメリット

     

    どれもとても面白い内容になっています。是非最後まで楽しんで見ていってください。それでは早速参りましょう。

     

    第一章 人的資本を忘れるな。
    さてまず最初に説明したいのが人的資本と金融資本という話です。金融資本というのは単純なお金のことであり、人的資本というのは働いてお金を稼ぐ力、つまり労働力のことです。人がお金を得るためには、金融市場にこの金融資本を投資するか、労働市場に
    人的資本を投資するかの二つの方法しかありません。

     

    私たちが生きている市場経済の社会では、すべての人が金融資本と人的資本を市場に
    投資して生活を成り立たせているんです。よく、投資というと金融資本にばかり目が奪われがちなんですが、労働市場に人的資本を投資することも立派な投資なんです。だからこそお金を貯めるために、食費を削って仕事をするというのは間違っているんです。

     

     

    自分の体に適切に栄養を補給し、常に高いパフォーマンスを保って仕事ができるように
    する。人的資本で稼いだお金を人的資本に再投資することによって、複利の力を得ることができるのです。食事の話だと直接的な影響がわかりにくいかもしれませんが、例えば最新機種のパソコンに買い換えることによって、これまで10時間かかっていた仕事がたった9時間で終わるようになるかもしれません。

     

     

    これによってあなたの人的資本は約10%上昇したことになります。あなたの年収が仮に500万円だとすると、人的資本が10%上昇したことにより50万円収入が上がったのと同等に見ることができるのです。このように特に若いうちは金融資本が少なく、人的資本が大きい場合が多いので、人的資本に再投資を繰り返すことによって効率的に収入を上げていくことができ、結果として金融資本を多く持つことができるようになります。

     

     

    金融資本ばかりにとらわれて、人的資本への投資をおろそかにすることがないように注意してください。人的資本を大きくするための方法としては、先ほど説明した食事など健康面への投資や、仕事を効率化してくれる高性能パソコンのような機材への投資のほかに、人材価値を高めるという方法があります。そのためには1つの会社の枠組みにとらわれず人材市場での評価を高める努力をすることが大切になってきます。

     

     

     

    どんな大企業であれ今や会社に自分の将来のすべてを委ねてしまうことは、安全でも効率的でもない社会になりました。どんな会社であっても、その将来はどうなるか分からないんです。そしてそれは1社員でしかない私たちにコントロールできるものではありませんよね。

     

     

    だからこそ会社内だけで通用するスキルを磨くのではなく、一般的に通用するスキルを
    磨く必要があるんです。スキルといっても人材市場で評価されるのは、ある仕事について仕事ができる能力と、能力を仕事に活かした実績、そしてそれに加え今後能力を使うことができる時間の3つなんです。わかりやすく言うなら今転職したとして同業他社がどんな待遇であなたを雇ってくれるのか、これが人材市場での評価と言えます。

     

     

    ぜひまず金融市場に参入する前に、人的資本を高めることを忘れずに人的資本に投資を行っていきましょう。

     

    第一章のまとめをしておきましょう
    人がお金を得るためには金融市場に金融資本を投資するか、労働市場に人的資本を投資するかの2つの方法しかない。
    若いうちは人的資本に対して投資をし続けることが大切。
    これからの時代は会社内だけで通用するスキルを磨くのではなく、一般的に通用するスキルを磨く必要がある。
    転職副業が盛んな現代において大切な知識ですので、株をはじめる前にまず押さえておいてください。

     

     

    第二章 買ってはいけない金融商品。
    さてそれでは第二章から具体的な投資の内容に入っていきたいとおもいます。まず大前提として皆さんに知っておいて欲しいこと、それは誰も未来を知ることができないということなんです。儲かる株の予想は競馬の予想と同じで素人が適当に買っても儲かることはあるし、プロが運用するファンドでも時には大損するんです。

     

     

    このことはサルにダーツを投げさせて投資する銘柄を決めるという、ちょっと意地悪な
    実験で証明されています。サルにダーツを投げさせて当たった銘柄を購入するといった、適当に選んで作った金融商品の組み合わせは、投資のプロが必死になって運用するアクティブファンドの平均的なパフォーマンスを一貫して上回ることが知られているんです。

     

     

    これはアクティブファンドのパフォーマンスの平均が結局市場平均と同じでしかないので、ファンドに支払う手数料の分だけ猿の組み合わせに負けてしまうということなんです。アクティブファンドのパフォーマンスの平均が市場平均と同じということは、結局のところどの株を買えば儲かるのかは誰にも分からないということなんです。

     

     

    投資のプロが運用するアクティブファンドであっても、その平均を取ると結局のところ市場平均と同じところに落ち着いてしまう。つまりこれさえ買っておけば大丈夫という金融商品は存在しないということになります。

     

     

    しかし逆にこれは買ってはいけないよという、買ってはいけない金融商品はいくつか存在するんです。買ってはいけないというところを、より正確に言うなら標準的な資産運用理論では合理的と言えない投資戦略ということです。まず最初にこの買ってはいけない金融商品を知ることで、不必要なコストを減らすことができるんです。

     

     

    大きく儲けたい人も堅実に儲けたい人も、投資をする上で減らしていくべきはコストなんです。ぜひここから集中して聴いていってください。

     

     

    まずですね、買ってはいけない投資商品の一つ目、それは株主優待なんです。株主優待とは企業が配当の一部を個人株主向けの優待券に当てるという制度なんですが、これ自体は経済学的に全く不合理であると本書では語られているんです。なぜなら1,000円相当の居酒屋への割引券を貰うよりも、配当自体をね1,000円増やしてもらったほうがずっといいに決まっているからなんです。

     

     

    その上株主優待券というのは倫理上の問題もあるんです。それは海外在住の外国人株主はもちろん、ファンドを通じて保有している個人株主もその恩恵を受けることができないという問題なんです。このように優待を受けることが出来る人と出来ない人に分かれてしまうということは、株主平等の原則に反するので海外株主が多い優良企業は原則としてこの株主優待をやっていないんです。

     

     

    また個人投資家の囲い込みを目的に、広告宣伝の一環として株主優待を行っていると
    いうところもあるでしょう。広告宣伝の一環だとしたら株を購入する側、購入者側は得をするのだから問題ないのではと思うかもしれませんが、これはこれで問題なんです。なぜなら株主優待をしている個人株主に優しい会社が、パフォーマンスの高い会社である保証はどこにもないからなんです。

     

     

    結局のところ、購入した株の株価が上がってしまえば元も子もないわけで、飲食店や旅行会社の優待券をもらって気分的には得をしたような気になるかもしれないんですが、結局のところ損をしてしまう結果につながってしまうんです。だからこそ株を購入する際は株主優待券前提で考えるのではなく、あくまでもパフォーマンスを基準にして購入するべきなんです。目先の株主優待券につられてしまわないように注意してください。

     

     

    次に2つ目の買ってはいけない投資商品を説明したいと思います。それは毎月分配型のファンドです。この毎月分配型ファンドとは、まあ毎月分配金が支払われるよというタイプのファンドであり、年金の足しになるとしてシニア層に圧倒的な人気を誇っていました。しかし冷静になって考えてほしいんです。

     

     

    投資関連の動画だったり、お金の知識系の動画を見ている人ならわかるかもしれませんが、投資というのは長期間かけて複利の力を使ってお金を増やしていくことが王道です。
    複利の力を使うためには、投資で儲けたお金は引き出すことなく、また投資に回すという、再投資という手法を使う必要があるんです。しかしこの毎月分配型ファンドというのは、毎月毎月ちょこちょこちょこちょこっと投資で儲けたお金を引き出すという形式をとっているために、複利の力を全く生かすことができないんです。

     

     

    ファンドは複利で運用してくれる分配金の自動再投資で運用することをお勧めします。そして配当金や分配金といった形でちょこちょこ引き出すのではなく、お金がどうしても必要になったときその時だけ一部を解約するという形で、お金を引き出せばいいんです。

     

     

    これも先ほどの株主優待券と同じですが、お得なクーポン券がもらえますよとか、毎月毎月安定した分配金がもらえますよと言った目先の利益の誘惑に負けていては、複利での長期投資はできないんです。この部分をしっかりと押さえておいてください。

     

     

    さて3つ目の買うべきではない、買ってはいけない投資商品は資産運用型の生命保険です。
    まず考えてほしいのは、この資産運用型の生命保険とはどういった金融商品なのかということなんです。おそらくこういった複合型の金融商品を買っている人は、自分が何の目的でその商品を買っているのかが分かっていない人がほとんどだと思います。

     

     

    そもそも保険というのは不幸の宝くじで、死亡や病気事故などの不幸な出来事が起きてしまったときに保険金が給付されるという仕組みですよね。つまりこれは宝くじに当たるとか馬券に当たるといった、いいことが起きたときに賞金がもらえるギャンブルと仕組み自体は全く一緒なんです。生命保険も競馬や宝くじと同じゼロサムゲームであり、保険期間内に不幸なことが起きないとそれまで支払った保険料が戻ってこないわけです。

     

     

    この保険という商品と資産運用というのは全く別個の商品ですよね。それを合わせて売ることによって保険会社は資産運用商品として、生命保険に保険料の他に手数料上乗せして販売しているんです。別々に買えばもっと手数料を安く抑えることができる場合が多いのに、一つの商品としてまとめて販売することによって、より複雑な料金体系になり、消費者が判断しにくくなってしまうんです。

     

     

    このように手数料がコストとして上乗せされている商品は原理的に、こうしたコストが不要な債券だったり、株式投資を上回るパフォーマンスが出せるはずがないんです。資産運用の鉄則として、最もコストの安い金融商品を選ぶということを覚えておいていく
    ださい。またここで押さえておいて欲しいのは、投資のコストは手数料だけじゃないということなんです。

     

     

    投資のコストとして絶対に外せないものをそれは国家に納める税金なんです。iDeCoやNISAといった制度を国民の資産形成のために政府が用意してくれています。このように資産運用のコストを下げることができるような制度は絶対に利用した方がいいでしょう。
    勉強不足でこれらの制度を使わないというのはあまりにもったいないんです。投資をやる上で必須の知識として、iDeCoやNISAについては調べてみてください。

     

     

    またその他にも避けるべき投資商品は数多く存在しますが、それを避けるための大きな
    鉄則として、自分が理解できないものには手を出さないということを覚えておいてください。先ほどの資産運用型保険商品もそうですが、金融商品というのは様々な商品を組み合わせることによって、何をやっているのかが消費者に分かりにくい、表面上の数字だけを魅力的に見せておいて実際には何をやっているのかわからない、そんな商品が多いです。

     

     

    その表面だけに騙されて、自分自身何を買っているのかわからないという状態が、一番怖いんです。購入する前に自分自身できっちりとしっかりと調べ、内容を理解してから購入するそれだけで避けるべき投資商品を避けることができます。ぜひ、まずは知識を蓄えてみてください。

     

     

    第二章をまとめておきましょう。投資をする上で絶対にやってはいけないこと、株主優待につられて投資をすること。毎月分配型ファンドに投資をすること。自分がわかっていない金融商品に投資をすること。特にこの3つ目の自分がわかっていない金融商品に投資をすることは、絶対に避けてください。

     

     

    それがどんな有名人がいうことでも、有名な投資本に書いてあることでもその仕組みまできちんと自分で理解する、それが投資をする上で最も大切なんです。

     

     

    第三章 マイホームを購入する本当のデメリット 
    さて第三章では株から少し離れて、マイホームの購入について検討していきたいとおもいます。まず資産運用の基本として、分散投資という言葉をみなさんはご存知でしょうか。分散投資とは一つの投資商品のみに全額を投資するのではなく、さまざまな投資商品を組み合わせることによってリスクを減らそうという投資法なんです。

     

     

    卵をひとつの籠に盛るな、という格言で知られています。かつて卵というのは貴重品で、それをすべて1つのカゴに入れておくと、うっかり落としたときに全部割れてしまいます。こんな失敗を避けるためには、いくつかの籠に分けて入れておけばいい。それが分散投資の考え方です。 

     

     

    アメリカの経済学者、ハリーマーコウィッツはこの格言を数学的に証明しノーベル経済学賞を受賞しました。それがいわゆるモダンポートフォリオ理論で株式・債券・不動産に資産を3分割する資産三分割法はその代表的な戦略です。つまりあなたが投資をやる場合は、株式を購入し、債券を購入し、不動産を購入する。この3つにあなたの金融資産を分けるべきなんです。

     

     

    ところがここまで聴いていて、少し変だと思いませんでしたか。例えば日本国債
    は個人向けの国債なら1万円から買えます。個別株式においてもETFを使えば一株1万円から2万円で、日本や世界の代表的な上場企業に分散投資することが可能です。しかし不動産についてはどうでしょうか。

     

     

    仮にマイホームの不動産価格を3,000万円として、教科書的に正しい資産三分割法を実践しようとするなら、国債にも株式にも同額投資する必要があります。つまり国債・株式・不動産にそれぞれ3,000万円、総額で9,000万円必要ということになってしまうんです。

     

     

    このように不動産というのは、購入するのに大きなお金が必要であり、マイホームを購入してしまうとどうしても不動産投資の割合が資産運用のほとんどを占めてしまうんです。現在価格が低下し続けている不動産に多額のお金をつぎ込み、株式と債券を少しだけ買う、これが愚かな投資戦略であることは皆さんもお分かりになるところだと思います。

     

     

    さらにマイホームを一括現金で購入しているならまだしも、マイホームを購入する場合は多くの人がローンで購入しています。つまりマイホームの購入はレバレッジをかけた不動産投資とも言えるんです。その金額は個人にとってものすごく大きいので、いったん家を買ってしまうと資産ポートフォリオのほとんどが不動産で染められてしまう。つまり資産運用のほとんどを不動産でしているということになってしまうんです。結果として資産運用理論でタブーとされている、卵をひとつの籠に盛る状態になってしまうんです。

     

     

    よく、マイホームはお祝い価格で買わされるから買っちゃいけないよとか、不動産の価格は下落し続けているから買っちゃいけないよとか、マイホーム購入否定派の人は言うんですが、マイホームを購入する上で一番考えなくてはいけないのはこの資産運用のバランスなんです。マイホームを購入することで結果としてバランスに偏りが生じてしまう、これが問題なんです。

     

     

    もちろん不動産の価格は上昇するかもしれませんし、下落するかもしれません。それは誰にもわからないんです。だからこそを資産運用のバランスがマイホームに偏ってしまう、不動産投資に偏ってしまうことには大きなリスクがあるんです。資産のほとんどが不動産なのだから資産運用の成否は不動産価格で決まるほかないんです。

     

     

    いったん不動産を買ってしまえば、あとは地価が上がるのを祈るだけで他にすることはないんです。簡単に売り買いすることもできない、不動産は金融商品としてとてもリスクが高いと言えるでしょう。マイホームを買ってもバランスを崩すことなく資産運用ができるかどうか、その点にも十分注意して住宅購入を検討してみてください。

     

     

    第三章をまとめておきましょう。
    資産運用の基本は分散投資であり、株式・債券・不動産に分割して資産を保有することが大切である。マイホームを購入することで資産運用のバランスが不動産に偏ってしまうことが問題である。分散投資という考え方をしっかりと頭に入れておいて投資を始めてみてください。

     

     

    さて最後にデイトレードについても解説しておきたいと思います。株の投資といえばデイトレード、すなわち数秒から数分、数時間で株の売り買いを繰り返し、毎日何千万円何億円と稼ぐトレードのイメージを持たれている方も多いと思います。そういった億万長者的なトレードっていうのは話題性がありテレビで取り上げられることも多いので投資に怖い、ギャンブルっぽいというイメージを持っている人も多いでしょう。

     

     

    ここでは個人投資家にデイトレードをお勧めしない理由について解説したいと思います。
    個人投資家にデイトレードをお勧めしない理由、それはデイトレードには個人投資家の
    アドバンテージがないからなんです。皆さんは個人投資家が投資のプロに対して優れて
    いる面、個人投資家だけが持っている超強力な武器は何だと思いますか。

     

     

    それは時間なんです。投資のプロであるヘッドファンドのマネージャーはマイナス収益を出し続けたり、どこにも投資しないで手数料だけを差し引くようなことはできません。
    つまり損した株をずっと持ち続ける行為や、傍観する行為ができないんです。常にどこかに投資をしてプラスの収益を出し続けなければならない。

     

     

    一方で個人投資家というのは、自分のお金で買った株をいつまでも持っていることができます。同様に自分のお金をいつ投資しようかというのも、自分で決めることができるので、投資をしないという選択も取ることができます。この時間のアドバンテージが私たち投資の素人がヘッジファンドのマネージャーに勝てる唯一の突破口であり、デイトレードというのは短期間にトレードを繰り返すので、この強力な武器を捨ててしまうことになるんです。

     

     

     

    もちろんデイトレードで勝つ才能持っている人もいると思うんですが、そういった方は少額の自己資金で取引をするのではなく、大手金融機関のトレーダーになった方がリスクを最小限にして多く稼げるんです。デイトレードで一攫千金を夢見ることも悪いことではないんですが、そのデメリットを十分理解したうえでやるやらないの判断を下してください。

     

     

    多くの人にとって金融資本の役割というのは、将来の安心感が得られることだと思います。株をギャンブルと捉えるのではなく、将来の幸せを得るための将来の自由を得るための方法の一つと考えてほしいんです。

     

     

    第一章で金融資本と人的資本の話をしましたが、もう一つ大切な資本があります。それが社会資本。社会資本とは人間関係、すなわち愛情や友情のことなんです。社会的な動物である私たちは人間関係からしか幸福を感じることができません。感謝、思いやり、誇りといった高社会的感情によって人の脳は社会の役に立った時に幸福感を得られるように進化したんです。

     

     

    この社会資本を得るために重要なのが人的資本なんです。誰もが知っているようにいったん学校を卒業し就職してしまえば、殆どの人間関係というのは仕事を介して生まれます。逆に言えば人的資本がないと新しい出会いもなくなり、人間関係はどんどん希薄になっていくんです。金融資本に偏るのでもなく人的資本に偏るのでもなく、金融資本、人的資本、社会資本全てに気を配る必要があるんです。

     

    金融資本を増やして経済的独立を実現すると同時に、大きな人的資本から豊かな社会資本を手に入れ、自分らしい生き方で人生100年時代を生き抜いていきましょう。

     

     

    ここまで長らくご清聴ありがとうございました。ぜひ高評価ボタンだけでもポチッと押して頂けますと励みになり、より一層頑張りますのでよろしくお願い致します。
    また次の動画でお会いできることを楽しみにしています。それではさよなら

     

     

    ※YouTube文字起こしより、改行と一部整文しました。

     

 

さて上記の書『マンガ 投資のことはなにもわかりませんが、素人でも株でお金持ちになる方法を教えてください』は第五章までありますが、解説動画では第三章までを取り上げています。25分程度の動画の中で三章までの要諦を要領よくまとめて伝えてくれます。音声も聞き取りやすく、図表も多用されていてその完成度が高く感心しました。毎日の投稿で手慣れているのでしょうね。

 

 

動画投稿者(リョウさんとういう方)は、きちんと本を読んで動画にしていることがわかります。例えば、動画の中では第一章から第三章までを次の惹句をつかって紹介しています。

 

  • 第一章 人的資本を忘れるな
  • 第二章 買ってはいけない金融商品
  • 第三章 マイホームを購入する本当のデメリット

 

 

本での各章のオリジナル・タイトル(目次)は次のようになっています。

 

  • 第一章 株式投資はどういうゲームなのか?
  • 第二章 株価はどうやって決まるのか?
  • 第三章 株で富を創造するには?
  • 第四章 ど素人のための投資法
  • 第五章 暴落こそが投資の最大のチャンスである

 

本からそのまま写し取ったのではなく、咀嚼して独自の解釈で要約していることがわかります。(本書の第二章に「買ってはいけない金融商品」という節はありますが) 

 

本を読む前に動画をご覧になるのも良いですが、すでに読んだ方もこれで復習できますよ

 

『本要約チャンネル』には橘玲氏の他の著作も複数【要約】紹介しています。↓  ↓

 

◉【橘玲】「日本人というリスク」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】

https://youtu.be/NmFW41IrqnE (YouTube)
Amazon ↑

 

◉【橘玲】「得する生活―お金持ちになる人の考え方」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】

https://youtu.be/KfM2WfGZ9kE (YouTube)
Amazon ↑

 

◉【橘玲】「貧乏はお金持ち〜雇われない生き方で格差社会を逆転する〜 」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】

https://youtu.be/ft5u-PziRrA (YouTube)
Amazon ↑

 

 ↑このほかにも橘玲さんの著作の要約動画がたくさんあります。

 

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