物価上昇と資産運用・2013年
日銀は
物価上昇率2%の早期実現を目論んで、金融政策を発表しました。
今回は物価上昇に即した資産運用を考えてみましょう。
日銀の展望レポート(2013年4月)による物価上昇率の見通しです。
↓ ↓ ↓
2013年度 は 前年度比0.7%
2014年度 1.4%
2015年度 1.9%
http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/#p01
http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor1304b.pdf
2015年度には目標の2%にほぼ到達ということですね。
これに加えて消費税は
2014年 4月に 8% となります。さらに
2015年10月には10% に上がります。
これらを加味して考えますと
消費税対象品目に関しては3年後に9%ほどの物価上昇ということになります
また金融緩和により金利が下がることになりますと、
預貯金の目減りが心配です。
デフレの時代でしたら預貯金だけに頼った資産運用でも目減りすることはありません。
しかしながら物価上昇が必至となれば資産の運用もそれなりに対応した措置を取らねばなりません。
インフレの時代に適した資産運用としてどなたも考えるのが、
不動産と株式です。
どの分野にしても資産運用は難しいのですが、ことに不動産や株式となりますと、
銘柄を選ぶことが資産運用初心者にとっては大変困難なことですね。
そこで
投資信託をご検討なさってみてはいかがでしょうか。
投資信託は資産運用のプロ(アセット・マネージャー)が、
複数の銘柄に分散投資するものです。
株式投資信託と不動産投資信託(REIT)についてご説明します。
●株式投資信託
株式投資信託の運用方針としての分けかたに
インデックス型とアクティブ型の2種類があります。
資産運用初心者にはインデックス型をお勧めします。
簡単にインデックス型とアクティブ型をご説明しておきます。
まず「ベンチマーク」という語を知っておいてください。
ベンチマークとは投資信託の運用において目標とする指標のことです。
一般的にはベンチマークとして
東証株価指数(TOPIX)や
日経平均株価(日経225)が使われます。
インデックスとは東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価(日経225)などの市場全体の動きを示す指標のことですね。
インデックス型の投資信託は
これらの値動きに連動させていきます。
仮にTOPIXが5%上がったとしますと、インデックス型の投資信託も5%上昇するということになります。
逆もあり得ますね。TOPIXが5%下がればインデックス型投資信託も5%下がるという寸法です。
インデックス型投資信託の利点は
●基準価額確認、つまり毎日の値動きの背景がわかりやすい。
●手数料が安い(信託報酬)
●長期的に持ち続けることができる
ということになるでしょう。
一方アクティブ型の投資信託は
ベンチマークを上回る運用を常に目指すわけです。
利点としましては株式相場より上の運用成績の可能性があるということでしょう。
手数料はインデックス型より高いのが通常です。
インデックス型はいつも市場平均と同じです。
アクティブ型は市場の平均より上回る運用成績の可能性があるのですが、
とりもなおさずそれは、下回ることもあるということですね。
初心者にとりましては
資産運用の安全性を考えますと
コストの面からインデックス型株式投資信託ということになるかと思います。
〓つづく〓
不動産投資信託(REIT)につきましては
稿を改めまして
お伝えしたいと存じます。
今しばらくお待ちください。
〓つづく〓
2013年5月・記
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